セールスフォース・ドットコムは4月12日、ジェイアール東海高島屋が、クラウドプラットフォーム「Force.com」を導入したと発表した。
ジェイアール東海高島屋では、短期アルバイトの人材管理の全プロセスをForce.com上に構築し、アルバイト採用に掛かるプロセスを3週間から1週間に短縮したという。同社では、2010年3月より包括的なシステム構築プロジェクトに着手しており、Force.comの採用にあたっては、セキュリティ、拡張性、導入および運用コスト面などの要件を満たしていた点が評価されたという。
Force.comで構築した新システムは2010年11月より稼働を開始している。新システムでは、これまで郵送で行っていた個人情報や勤務経験、勤務希望日などの登録を、PCおよび携帯用にオンライン化している。また、勤怠データ、給与実績なども管理することで、配属の判断を迅速化し、採用までの期間を大幅に短縮できたという。
登録オンラインフォームは、カスタムインターフェースを直観的に作成できるForce.comの「Visualforce」でPC用を開発し、携帯用はGoogle App Engineで開発。2つのクラウドサービスを連携して稼働させているという。
ジェイアール東海高島屋では、今後新システムで実現した仕組みを軸に、一部業務を派遣社員からアルバイトに置き換え、年間1500万円の人件費削減を目指すとしている。