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日本HP、IT変革アドバイザリーサービス--IT全体最適化ノウハウを提供

田中好伸 (編集部)

2011-11-09 17:05

 グローバル化の進展は、外部環境が凄まじいスピードで変化するということでもある。こうした現状では、企業の経営戦略とIT戦略をいかに同期させるかということが経営課題になってくる。

 グローバル化で勝ち残って行くにはM&Aも選択肢の一つだ。歴史的な円高にある現在、日本企業は円高をメリットとして考え、積極的なM&Aで生き残りを図るという選択肢だ。

 だが、M&Aで他社の優れた技術や資産、ノウハウなどを獲得できたとしても、やはり課題が存在する。買収合併した企業と自社のITをいかに融合させられるかどうかという課題だ。

 システムを導入すれば、すぐに効果を得られるという時代も終わっており、経営層は継続的なITコスト削減を図りながら、ITの全体最適と変革を求められるようにもなっている。

 こうした課題への対応策として、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は新サービス「HP IT変革アドバイザリーサービス」を発表した。HP自身のこれまでのM&A、CompaqやEDSなどの大型合併で得たIT全体の最適化ノウハウをメニュー化したものだ。

 IT変革アドバイザリーサービスは、HPが実証してきたベストプラクティスを活用して、そのノウハウやメソドロジを全世界で共通のサービスとして提供するのが特徴という。世界最大級というHPのプライベートクラウドのアーキテクチャをもとに、各業界向けにカスタマイズした参照アーキテクチャを提供。ベンダーフリーを志向するオープンソースソフトウェア(OSS)にも対応させているとしている。同サービスは4つのフォーマットと5つのメニューで構成される。

 フォーマットは「ラウンドテーブル(事例紹介/勉強会)」「アセスメント」「ワークショップ」「構想・計画立案」の4つ。ラウンドテーブルはHPや他社の事例などのベストプラクティスをもとに、現在のITトレンドから技術的側面、運用や外部委託の動向なども含む非技術的側面を学ぶ。

 アセスメントはHPなどの事例から体系的な調査手法で現状を可視化した上で、ベンチマークや数量分析を通じて、ユーザー企業の状態を客観的に把握する。同時に、目指すべき方向を決めて、費用対効果を算出することで、企画の正当性を高めるという。

 ワークショップでは、HPの事例から検討すべきポイントをさまざまな視点からまとめたトピックエリアを設定。関係者とコンサルタントが集まり、エリアのテーマを検討することで、変革の方向性と構想を短期間でまとめるというもの。関係者が共通の構想を共有することで、変革の流れを作るとしている。

 構想・計画立案では、ムダやモレのない、実現性の高い全体構想計画を策定する。HPの先進的なアーキテクチャを参照することで、短期間に稼働検証済みのアーキテクチャを描くという。ベストプラクティスを通じて、ITだけでなく、ITを使う仕組みも確立していく。

 同サービスで提供されるメニューは「IT戦略&構想策定」「クラウド&データセンターインフラストラクチャ」「バーチャルワークプレース」「ネットワーク」「セキュリティ」の5つ。IT戦略&構想策定では、経営戦略との整合性を確保して、IT自身の課題を解決するためのIT戦略策定を支援する。優先度を考慮して、変革へのロードマップの策定も支援するという。

 クラウド&データセンターインフラストラクチャでは、クラウドを含むインフラ環境の最適化を図る。既存インフラの統合、仮想化、自動化、運用最適化のアーキテクチャを策定する。同時に、ビジネスへの影響度を考慮した災害対策も立案して、事業継続性を担保するとしている。

 バーチャルワークプレースは、端末の環境を変えることで、従業員などのエンドユーザーにさまざまなワークスタイルを提供するという。さまざまな働き方をするエンドユーザーそれぞれに最適なワークスタイルを選択できるようにすることで、効率化を図るとしている。

 ネットワークでは、企業全体のネットワークやデータセンター内ネットワークで最適なコストと安全な環境、ITの変更に伴う迅速性を確保した環境を構築するという。セキュリティでは、内外の脅威からITと情報を守り、ビジネスへのリスク波及を総合力で確実に防止することで、安全で柔軟なIT環境を実現するとしている。

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