河合塾、大学合格可能性判定システムをIaaS上に構築--構想から1カ月で完了

田中好伸 (編集部)

2012-01-17 17:23

 河合塾は大学合格可能性判定システムを富士通のIaaS「FGCP/S5」上で刷新した。1月18日から合格可能性判定サービスを提供する。富士通が1月17日に発表した。

 合格可能性判定サービスは、センター試験の後で受験生が自己採点結果を入力して合格可能性の判定を行うもの。センター試験の3日後から3月末まで提供される。

 同システムは期間限定で稼働し、最初の1週間にアクセスが集中する需要変動型。これまで河合塾は、同サービスを提供するためにセンター試験の時期になると、レンタルサーバ30台を名古屋市内のデータセンターと東京都内の拠点に設置して、システム環境を構築してサービスを提供していた。サービス終了後はシステムを退避してレンタルサーバを返却していた。

 FGCP/S5を利用して判定システムを構築することで、河合塾はレンタル機器を一時的に保有する必要がなくなる。従量制課金であることから、サービス利用者のアクセスに応じて効率的にリソースを利用できる。

 ポータルサイトのメニューからシステムの構築や変更、稼働状況のモニタリング、仮想マシンの起動と停止、バックアップやリストアなどの運用を遠隔操作することもできる。

 同規模のシステム構築には、機器の手配などで3カ月必要としていたが、今回のシステムの場合、構想からわずか1カ月で完了した。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  2. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  3. セキュリティ

    マンガで解説、「WAF」活用が脆弱性への応急処置に効果的である理由とは?

  4. セキュリティ

    クラウドネイティブ開発の要”API”--調査に見る「懸念されるリスク」と「セキュリティ対応策」

  5. セキュリティ

    5分で学ぶCIEMの基礎--なぜ今CIEM(クラウドインフラストラクチャ権限管理)が必要なのか?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]