NTTデータは2月15日、数理システムを完全子会社化すると発表した。数理システムの技術力やビジネスアナリティクス(BA)人材のノウハウを活用して、ビッグデータ活用技術の確立を目指す。
NTTデータは数理システムと株式譲渡契約を2月13日に結んだ。2月15日に数理システム株式を80%取得、2013年6月下旬をめどに数理システム株式を100%取得して、完全子会社化する。
非上場の数理システムは1982年4月に設立、創業者の山下浩氏が代表取締役社長を務めている。従業員81人中約70人がBAに精通しているという。BA分野のパッケージソフトウェアの開発と販売、分析コンサルティング事業なども展開している。
BAに不可欠なデータマイニングや数理最適化などの分析ロジックの構築、実装力に強いという数理システムを子会社化することで、NTTデータは、高度な技術や専門知識がある人材を獲得して、BA分野を強化していく。
両社の強みをあわせることで、渋滞予測や配送経路最適化、スマートグリッドでの、ピーク需要に応じた電力需給の自動調整などの差異化技術を確立していくとしている。BA分野で2017年3月末までの累積で100億円規模のビジネスを創出していくと説明している。