編集部からのお知らせ
HCIの記事をまとめた資料ダウンロード
記事集:クラウドのネットワーク監視

クラウド環境でもベンダーロックインが問題に--VMware、背景と対策を語る

齋藤公二 (インサイト)

2012-02-24 13:56

クラウド環境のベンダーロックインにどう対応すべきか

 企業でクラウドサービスの利用が進むなか、クラウドサービスの“リスク”に直面し対応に苦慮するシーンも目立ちはじめた。2011年4月、AWS(Amazon Web Services)に広範囲の障害が発生し、AWSを利用するサービスの多くが停止したこともその1つだ。

 SLA(サービス品質保証契約)が定められているとはいえ、実際にサービスレベルが低下してしまった場合、ユーザーには有効な対策がほとんど残されていないことがあらためて明らかになったのだ。

 クラウドを利用する企業は、このようなサービス停止のリスクは当然想定している。にもかかわらず代替策がとれない企業が多かったのはなぜなのか。

パトリック・シャネゾン氏
パトリック・シャネゾン氏

 米ヴイエムウェアでデベロッパーリレーションズ担当シニアディレクターを務めるパトリック・シャネゾン氏は、その理由の1つとして、クラウドサービスのベンダーロックインがあるためだと指摘する。シャネゾン氏は、かつて米グーグルでデベロッパーリレーションズ部門を統括し、クラウドやその関連ツールの開発者エコシステムの構築に携わっていた経験を持つ。

 「クラウドを提供するベンダーごとに利用できる言語、フレームワーク、サービスは決まっており、ユーザー側が自由にクラウド環境を構築していくことが難しい。ホテルカリフォルニアの歌詞に『落ち着いて自分の運命を受け入れるのです。チェック・アウトは自由ですが、ここを立ち去ることは永久にできません』とあるが、まさにそうした状況だ」(同氏)

 例えばPaaSでは、アマゾン、グーグル、セールスフォース・ドットコム、マイクロソフトなどが主要プレイヤーとなるが、言語は、Java、Python、Apex、.NETなどと異なり、対応するフレームワークやデータベース/データストアもそれぞれ異なる。提供するサービスに障害が発生したからといって、AWSを利用しているユーザー企業がそのサービスをGoogle App EngineやWindows Azureへとすぐに移行できるわけではない。いずれかのサービスを選択したら、その運命を受け入れざるをえないわけだ。

 もっとも、そんな状況でもサービス停止という問題を乗り越えた企業は存在する。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

Special PR

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]