それぞれのユーザーに最適なクラウドが必要--VMwareが提唱する「Your Cloud」

大川 淳 2011年11月09日 11時26分

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 ヴイエムウェアは11月8日と9日の両日、「Your Cloud. Own it.〜あなたのビジネスに最適なクラウドを。〜」をテーマに、仮想化技術とクラウドコンピューティングの最新状況を広く紹介する「vForum 2011」を東京・港区で開催している。

 初日の基調講演には同社社長の三木泰雄氏と、米VMware 最高マーケティング責任者のRick Jackson氏が「Your Cloud.で拡げるビジネスの可能性」を表題に登壇した。

それぞれの企業に最適なクラウドを構築する「Your Cloud」

 Gartnerの予測によれば、2016年の時点でIT資産全体のうち50%はプライベートクラウド、20%はパブリッククラウドが担うが、30%は既存の資産が存続することになるという。

三木泰雄氏
三木泰雄氏

 三木氏は「特に日本は個別アプリケーションが多いので、プライベート、パブリック、さらにコミュニティという、多種類のクラウドを組み合わせたハイブリッドクラウドが求められる。当社が目指すのは『IT as a Service』、つまり水道や電気のようにITを利用することができ、安全も確保されているインフラを提供することだ」と語った。

 IT as a Serviceを実現するため、ヴイエムウェアが提唱しているのが「Your Cloud」だ。これは「ユーザー側が既成のクラウドにあわせるのではなく、企業それぞれのビジネスに最適なクラウドを段階的に構築すること」(三木氏)を意味する。同社は「Your Cloud」推進に向け、「これまでの実績を基に、製品としてのソリューションだけでなく、コンサルティングやサービスを含め、パートナーと一緒にサポートしていきたい」(同)としている。

 Jackson氏は、「我々は多くの変化が起こっている時代に生きている。今や新しい時代、クラウドの時代が到来している。当社の掲げる理想像は、その先にある進化への道程をどう加速できるかということだ。当社は仮想化技術のリーダーであり、現状に対しても意欲的に挑戦し続けており、IT変革の中心にいる」と話す。

 ヴイエムウェアが目指すのは「顧客のITを前進させる手助けをし、コストを下げ、より柔軟でダイナミックな環境を構築し、高い迅速性でビジネスを展開できるよう支援すること」(Jackson氏)だが、これは「当社だけではできない。我々は、パートナーとのエコシステムを築いており、彼らと手を携えて、目標に向かって進んでいることを光栄に思っている」とした。

コンシューマライゼーションが変えること

 いま起きている変化は、コンシューマー向けの技術が軸になり、それが企業にも影響を与えていることが多い。いわゆる「コンシューマライゼーション」で、これが根本的な変化を牽引している。

 この変化について「明確に言えるのは、従来のクライアント/サーバ時代のアーキテクチャでは、この新しい時代の変化をすべて包含することはできないということ」(同)だ。Jackson氏は「見方を変えないといけない。目的に沿って構築されたアーキテクチャが必要になる。VMwareは、このような原理にもとづいて活動している」と主張した。

Rick Jackson氏
Rick Jackson氏

 同社がフォーカスしているのは、「より柔軟で動的なインフラそのものと、アプリケーションをより迅速に市場へ提供できるプラットフォーム、コラボレーションのためのプラットフォームの3つだ」(同)という。Jackson氏は「ITの変革はビジネスを変えるが、それは単に技術面の問題だけではなく、ビジネスの考え方やあり方自体が変化しようとしている。我々はパートナーとともに、顧客とも連携し、この変化への道程を案内していく」と語り、パートナーや顧客との協力関係重視の姿勢を強調した。

 この道程への「第1段階は、まず仮想化によってコストを削減し、ムダを取り除くことだ。第2段階は、いわゆるミッションクリティカルなアプリケーションをも仮想化することだろう。ここではよりいっそう高い信頼性が求められる。第3段階では、自動化によって運用コストを低減したり、複雑性を排除しようということになる。この段階がIT as a Sreviceとなる」(同)という。Jackson氏は「いまや、すべてのワークロードの50%以上が仮想化されており、この道程はすでに始まっている」と強調する。

 Jackson氏は、「我々はインフラを変革し、より力のある労働力を実現する。その場合にも、コントロールやセキュリティは犠牲にしない。これが当社の特徴だ。エンドユーザーコンピューティング、クラウド基盤とその管理と、すべてに対応していく。これらによって顧客が新しい時代の果実を享受するための道程を前に進めることができると信じている。これこそが我々の使命であり、注力する分野だ」と力説し、講演を終えた。

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