日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は3月29日、同社のIAサーバ「ProLiant」シリーズの新世代機「HP ProLiant サーバー Generation 8(Proliant Gen8)」を発表した。同日から販売されている。価格は21万4200円から。
Proliant Gen8は導入から監視、運用、保守といったライフサイクル全般で“自働化”を実現するという設計コンセプト「HP ProActive Insightアーキテクチャー」を実装。同アーキテクチャを実現する中核技術として、サーバ内蔵の管理システムの新版「HP iLO マネジメント(iLO)」を標準搭載している。
iLOは、これまでのリモート管理や電源管理・制御といった機能に加えて、導入や維持更新の作業を短縮できる「インテリジェント・プロビジョニング」機能、OSに依存しない「エージェントレス管理」機能、OS動作に依存せずに自動でダイアログやログを記録する「アクティブヘルスシステム」などの機能も搭載している。
インテリジェント・プロビジョニングは、OSインストールに必要な各種ファームウェアやドライバ、ツール類とセットアップツールを内部実装。各種ソフトウェアやドライバのダウンロードやインストールなどの手順を省略することで、サーバのセットアップ時間を短縮できるという。すべてのファームウェアをオンラインで1ステップで更新できるとしている。
エージェントレス管理は、OS上にエージェントを導入しなくても、iLO自身がハードウェアを監視する。OSやメインCPUと独立したハードウェア監視でシステムへの負荷を排除しているという。アクティブヘルスシステムは、正常稼働か故障時を問わずに1600項目のハードウェアログ、イベントログを自動で記録する。電源ケーブルを挿した直後から自動で診断を実行し、ログを取ることで障害発生時の原因特定の迅速化を支援できるという。