IBM、新ハードウェア「PureSystems」発表--「今後のITの方向性を占う重要な製品」 - (page 2)

大河原克行 2012年04月12日 15時33分

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 パターンは、サーバ群のトポロジ(クラスタ、データベース接続など)、各サーバのバラメータ(OS、ミドルウェア)、ポリシー(JVM、スケーリング、ルーティング、ログ)、コンポーネントとリンク、モニタリング、セキュリティなどで構成される。

 新たなハードウェアとして設計されたというPureSystemsについて、緒方氏は「今後10年間にわたり、クラウド、仮想化、ワークロードの変更といった点に対しても、迅速、容易に対応できるように設計している」と説明する。

 PureSystemsは工場でサーバやストレージなどをラックに組み込み、仮想化した環境を含むソフトウェアの構成を最適化し、統合した形で出荷。ユーザー企業は、納品後に設置するだけで、電源を入れ、アプリケーションの動作を可能にするまで、1カ月以上かかっていた作業を4時間で完了できるという。ミドルウェア環境の構築は数分から1時間で完了するとしている。

 システムの調達から導入、運用、更改までのITライフサイクルの各局面で、これまで必要だった手順を簡素化。調達では、サーバやストレージ、ミドルウェアなどの個別導入検討や設計を行う必要はなく、最適化したひとつのインフラとして購入できるという。

 PureFlex Systemに標準装備する管理ソフトウェア群として「IBM Flex System Manager」を提供。単一画面からサーバやストレージ、ネットワーク、仮想化の管理とデプロイを実現できるとしている。

 これらのPureSystemsの特徴をとらえて橋本氏は「エキスパート・インテグレーテッド・システムが持つ高度な知見を実装」「設計段階からすべてを最適に統合」「計画から導入、運用に至る煩雑な作業から解放」の3つのポイントを強調してみせた。

写真4 システム製品事業担当専務執行役員の薮下真平氏

 「PureSystemsは、サーバ統合やプライベートクラウドの導入を検討している企業やiDC事業者が対象になる。プライベートクラウドの構築については、経験が深いシステムイングレーターとのパートナーシップを通じて提供。年内にはReady for PureSystemパートナーを50社にまで拡大したい」(システム製品事業担当専務執行役員の薮下真平氏)

 PureSystemsは20億ドルの研究開発費と170カ国で事業を展開した実績、過去数十年に渡って蓄積してきたコンピュータ関連の技術とノウハウに基づき開発したと説明する。藪下氏は「汎用機やスーパーコンピュータ、特定用途向け専用機などとは異なる新たな分野のコンピューティングシステム。システムの導入や運用で培った専門家の知見や経験をパターンとして実装しているため、これまで専門のシステム要員が対応してきた高度で複雑な作業を、簡単な操作で処理でき、ITの複雑さとコストを大幅に削減することができる」と、PureSystemsの可能性を強調する。

写真5 ソフトウェア製品事業担当常務執行役員のVivek Mahajan氏

 「パターンは、IBMが開発した知見を活用したものだけでなく、パートナーのアプリケーションパターンを活用することができるほか、ユーザー企業が独自に作成することができ、オープンな環境が特徴である。どんなアプリケーションでも、どんなデータベースでも利用できる」(ソフトウェア製品事業担当常務執行役員のVivek Mahajan氏)

 IBMと世界中の認定パートナーが参加するコミュニティサイトである「PureSystems Center」を通じて、100を超えるISVから提供されたアプリケーションパターンをダウンロードすることが可能で、ソリューション、業種、システムなどで検索することも可能だという。

 薮下氏は「汎用性の高い間口の広い製品を目指しており、そのためには、パターンをいかに広げていくかが大きなポイントになると考えている。特定の機能に絞られることなく発展させていきたい」と語り、「PureSystemsは、特定ベンダーの製品と比較するのではなく、運用管理の面で、相対的に一段も二段も高いものでありたい。x86のユーザーが運用管理で課題を抱えている。まずはここで即戦力で効果が発揮できるものになる」と意気込みを語っている。

 Mahajan氏は「パターン化とオープン化をしているという点では、競合はない」と説明、オラクルとの直接競合する製品ではないという認識を示した。

写真6 PureFlex System(左)とPureApplication System

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