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記事まとめ「テレワーク常態化で見えたこと」

オラクルのハードウェア戦略を読む(後編)--Engineered Systemの勘所

田中好伸 (編集部)

2012-04-03 12:00

 4月4~6日に「Oracle OpenWorld Tokyo 2012」が開催される。その前にオラクルが提供する“Engineered System”がどういったものであるかを振り返っておこう(前編はこちら)。

相次ぐEngineered System製品

 Engineered Systemで開発された製品は、Exadata後も続いている。

 2011年1月から国内での提供が始まった、WebLogicを中核にしたアプリケーションサーバ専用機「Oracle Exalogic Elastic Cloud」があるし、2011年10月に開催されたイベントOOW 2011で発表され、Exaシリーズの第3弾となるビジネスインテリジェンス(BI)専用機「Oracle Exalytics In-Memory Machine」の国内提供も始まったばかりだ(発表当時は「Oracle Exalytics Business Intelligence Machine」)。

 Engineered Systemで開発された製品としては2011年11月から国内での提供が始まったDBアプライアンス「Oracle Database Appliance」、やはりOOW 2011で発表され、近々国内提供が始まるとみられる、ビッグデータを取り込むためのアプライアンス「Oracle Big Data Appliance」がある。

写真1 米Oracleのエグゼクティブバイスプレジデントでシステムズ事業を統括するJohn Fowler氏

 OOW 2011の講演で米Oracleのエグゼクティブバイスプレジデントでシステムズ事業を統括するJohn Fowler氏(元Sun)はEngineered Systemについて「単にくっつければいいというわけではない。Engineered Systemは1つのチームが開発している。性能を10倍にすることで価値も10倍にしている」と説明する。

 Fowler氏は「Oracleはコモディティなものを作り続ける気はない」とも語る。つまり、価格競争しかできない、たとえばIAサーバのような領域には出て行かないという戦略を暗に示唆している。

継続するSun技術への投資

 Oracle/Sunになっても、Sunが開発していた技術や製品に投資され、開発が続いている。2011年10月から国内での提供が始まったUNIXサーバ「SPARC T4」シリーズと「Oracle SPARC SuperCluster T4-4」、この3月に国内提供が始まったSPARC T4サーバのエントリモデル「Netra SPARC T4」がその証拠だ。2011年11月から提供されている「Oracle Solaris 11」も投資が継続されたことの証拠と言える。

 SPARC T4とSPARC SuperClusterにはSunが開発してきたRISCプロセッサ「SPARC T4」が搭載されている。2011年10月の会見で野々上氏は「1年前に(前版である)SPARC T3が発表されたが、1年後となる今年、SPARC T4が発表されている。こうしたことはSunの時代でもなかなかなかった」と説明している。

 「プロセッサのロードマップは遅れるのが当たり前であり、性能も下方修正されるのが当たり前」(野々上氏)だが、「(RISCプロセッサの)SPARC T4は、SPARC T3と比較してスレッドパフォーマンスが5倍となっているが、当初の計画では3倍を考えていた」という。野々上氏は(RISCプロセッサの)SPARC T4について「この10年で最もいい性能」と強調。「(現時点で競合するIBMのRISCプロセッサ)Power 7の2.3倍いい性能」と対抗心を露わにしている。

写真2 野々上仁氏

 野々上氏は1996年にサン・マイクロシステムズに入社、長く営業畑を担当、2009年4月にサンのシステムズ事業本部長に就任している(2010年6月から日本オラクルでシステムズ事業を統括している)。長い間Sunの事業に携わっている野々上氏の経験をもとに考えると、Oracle/Sun時代でもSunが開発してきた技術に対する(ひょっとしたら以前よりも大きいかもしれない)投資が継続していることが分かる。

 SolarisにしてもSPARCにしても、もともとSunが開発する技術は常に業界の最先端を走っていた。Solarisのファイルシステムである「ZFS(Zettabyte File System)」は発表された当時、画期的と注目されていたし、SPARCのマルチコア、マルチスレッドも革新的と言われ、現在では標準的な技術になりつつある。

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