日本IBMは4月13日、ブレードサーバ「IBM BladeCenter HS23」をはじめとするx86サーバの新製品を発表した。インテルの「Xeon E5-2600」シリーズを搭載している。同日から出荷されている。
BladeCenter HS23は、事前構成済みソリューション「IBM BladeCenter Foundation for Cloud(BCFC)」に採用されている。BCFCは、サーバやストレージ、ネットワークを事前に構成した仮想化基盤向けの仕組み。BCFCに採用されるBladeCenter HS23は、仮想化基盤に最適化された状態で導入することができる。
演算能力が62%向上しているというBladeCenter HS23は、稼働する仮想マシン(VM)を20%増加できる新技術の「10GbE Virtual Fabric」を統合、先進的なクラウドアプリケーションの構築と導入に最適な環境を得られるとしている。帯域幅の拡大とメモリ容量の増大で、仮想化基盤に不可欠な高速データ転送をサポートできるという。
BladeCenter向けのセットアップユーティリティ「IBM FastSetup for BladeCenter」も搭載することで、セットアップが効率化できるとしている。大規模システムの構築時にテンプレート機能を活用することで、何日もかかっていた導入作業が数時間に短縮できるという。
ラックマウント型サーバ2種「IBM System x3650 M4」「IBM System x3550 M4」とタワー型サーバ「IBM System x3500 M4」も発表されている。2UのSystem x3650 M4は、2ソケットを搭載でき、同クラスの従来製品に比べて2.6倍のメモリ容量やネットワーク性能の向上が実現しているという。仮想化統合で消費電力や運用コストの削減を支援できるとしている。