日立製作所は5月29日、x86サーバ「HA8000」シリーズの新製品と「BladeSymphony」のブレードサーバ新製品を発表した。5月30日から販売する。
HA8000シリーズでは、新モデル4機種を含む8機種の新製品が投入される。新製品8機種は、内蔵ストレージのRAIDの構築と設定が容易になるという「Hitachi RAID Navigator」がプレインストールされると同時にファームウェアやドライバなどが容易に更新できる「Hitachi Server Navigator」も標準で添付され、容易なシステム導入、運用が実現できると説明している。
RAID Navigatorは、GUIで簡単に操作でき、HDD増設時のRAID構築で設定画面を切り替えることなく一つの画面でスムーズに作業を完了できるという。サーバ管理ソフトウェアの「JP1/ServerConductor」と連携させることで、障害の発生をシステム管理者に通知でき、迅速な復旧を支援すると説明する。
Server Navigatorは、BIOSをはじめとするファームウェアやドライバの更新が容易に展開できるという。従来はシステム管理者がウェブサイトにアクセスして、対象のシステム装置に該当する更新データを選択、ダウンロードしてから更新、正しく更新できたか確認するという手順が必要だった。Server Navigatorを使えば、ダウンロードやアップデートの作業時間を短縮できるようになり、必要なファームウェアなどを漏れることなく更新でき、システムの安定稼働を支援する。
新製品8機種は、Intelの最新プロセッサ「Xeon E5-2400」を採用している。仮想化への対応策として、ラックマウント型とタワー型の1プロセッサモデルで従来の2倍となる最大8コア、メモリを3倍の最大96Gバイトに強化した「HA8000/RS110-h」「HA8000/TS10-h」を追加した。
大容量のサーバ内蔵ストレージへのニーズに対応するために、容量が約3.2倍となる37.8Tバイトのストレージを搭載するラックマウント型の2プロセッサモデル「HA8000/RS220-s」を追加している。
中小規模環境でファイル共有やバックアップ用途向けのネットワークストレージサーバ「HA8000/NS」で、ストレージ容量を従来の約3.4倍の最大33.9Tバイト搭載できる「HA8000/NS220-s」を追加。HA8000/NSのストレージ容量は従来の約1.4倍となる最大13.5Tバイトに強化されている。
BladeSymphonyのブレードサーバ新製品の「BS320」でもXeon E5-2400を搭載している。処理性能が向上するとともに、メモリ容量が従来の2倍である最大384Gバイトとなっている。仮想化環境の対応を強化している。
製品 | 仕様 | 価格 | 出荷 |
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HA8000/RS220 | CPU:最大2(16コア) メモリ:最大192GB ストレージ:最大14.4TB | 26万3550円~ | 6月15日 |
HA8000/RS220-s | CPU:最大2(16コア) メモリ:最大192GB ストレージ:最大37.8TB | 28万7700円~ | 6月15日 |
HA8000/RS210 | CPU:最大2(16コア) メモリ:最大192GB ストレージ:最大12TB | 25万5150円~ | 7月17日 |
HA8000/TS20 | CPU:最大2(16コア) メモリ:最大192GB ストレージ:最大24TB | 16万9050円~ | 6月15日 |
HA8000/RS110-h | CPU:最大1(8コア) メモリ:最大96GB ストレージ:最大12TB | 18万1650円~ | 7月17日 |
HA8000/TS10-h | CPU:最大1(8コア) メモリ:最大96GB ストレージ:最大24TB | 13万4400円~ | 6月15日 |
製品 | 仕様 | 価格 | 出荷 |
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HA8000/NS220 | CPU:最大2(12コア) メモリ:最大192GB ストレージ:最大13.5TB(RAID5) | 37万2750円~ | 6月29日 |
HA8000/NS220-s | CPU:最大2(12コア) メモリ:最大192GB ストレージ:最大33.9TB(33TB=RAID5、900GB=RAID1) | 39万6900円~ | 6月29日 |
仕様 | 価格 | 出荷 |
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CPU:最大2(16コア) メモリ:最大384GB ストレージ:最大1.2TB(RAID0) | 29万850円~ | 6月15日 |