日立製作所は5月7日、ウェブサイトのアクセスログ解析向けに「かんたんHadoopソリューション for ログ解析(QlikView&JP1)」を5月9日から販売すると発表した。価格は907万4100円から。5月10日から出荷する。
同社のエントリブレードサーバ「HA8000-bd/BD10」と分散並列処理フレームワーク「Apache Hadoop」、インメモリ型ビジネスインテリジェンス(BI)基盤「QlikView」、統合システム運用管理「JP1」を組み合わせて、効率的なアクセスログ解析を容易かつ迅速に導入できる形で提供する。
HadoopやQlikView、JP1をHA8000-bd/BD10に組み込んで出荷する。日立が必要なソフトウェア群やサーバの標準構成をあらかじめ評価、選定して提供することで、システム設計の負担を軽減するという。大量のアクセスログのデータを解析者が容易に扱える容量にHadoopで集約処理し、処理したデータをQlikViewで解析し、多様なグラフで可視化を実現、データ処理などのジョブ管理をJP1で行えるという。
アクセスログのデータを集約処理するHadoopのサンプルプログラムが添付されている。ウェブサーバ用ソフトウェアとして一般的なApacheのログファイルであれば、サンプルプログラムをそのまま使用することも可能となっており、機器導入後すぐにアクセスログの解析を始めることができる。QlikViewの有効活用やHadoopのアプリケーション構築に向けて、各種のサポートサービスも利用できる。
日立は2011年2月からHadoopとデータ処理製品を活用したビッグデータの分散処理のアセスメントサービスを提供。今年2月から「HA8000-bd Hadoop Partnershipプログラム」を発足して、パートナー企業との協業によるHadoop関連ソリューションの強化を図ってきている。
主な構成要素 | |
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サーバ | HA8000-bd/BD10 |
ソフトウェア | QlikView Hadoop Red Hat Enterprise Linux 6.1 JP1/Automatic Job Management System 3 JP1/Performance Management |
サービス | かんたんOSSテクニカルサービス ログ解析導入サービス |
オプション | HA8000-bdサポートサービス QlikView構築・開発支援サービス 大量データ処理基盤構築サービス Hadoop/JP1連携技術支援サービス 日立サポート360 サポートサービス for Red Hat Enterprise Linux Server 6 |