日本IBMは6月14日、企業が蓄積したテキストなどの大容量の非構造化データを処理するソフトウェア製品「IBM InfoSphere BigInsights」に、ネットワークから転送されるデータをリアルタイム処理する製品を同梱した「IBM InfoSphere BigInsights V1.4」を提供すると発表した。日本IBMおよびパートナー経由で、6月15日に提供を開始する。
BigInsights V1.4は、非構造化データだけでなく、ネットワーク上を流れるデータの分析、連携を実現することで、顧客企業のビッグデータ活用を支援する。
今回、ネットワークから転送されるデータをリアルタイム処理する製品「IBM InfoSphere Streams(Streams)」を同梱した上で、11万円からの利用料金を据え置いた。
BigInsightsは、Hadoopの機能に加えスプレッドシート形式の分析ツール、Webコンソール、セキュリティ機能を提供する製品。例えば、クレジットカード会社におけるカード不正使用の検知などが可能という。過去の使用履歴やテキストによるログ情報から不正利用のパターンを検知し、顧客がカードを使用するごとに、分析した不正パターンと対象カードの使用履歴とを照合することで、不正使用の可能性を判断するといった仕組み。
なお、日本IBMはデータ容量を20テラバイトに抑えたスターター・キットを新たに55万5000円で提供する。