伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は7月4日、IaaS「TechnoCUVIC」の機能強化を発表した。ライセンスと仮想化された負荷分散(ロードバランサ)、複数世代バックアップの3つのサービスを追加した。
ライセンスサービスでは、企業で多用されている商用のデータベース(DB)ソフトウェアやミドルウェアである「Oracle Database」「Oracle WebLogic Server」「Microsoft SQL Server」のライセンスを月額課金で提供する。例えば仮想CPU1つにメモリ2Gバイト、ディスク50GバイトでDBシステムを構築した場合、月額料金は4万3000円になる。
各種OSやミドルウェアの構築、障害対応やログ解析、パッチ適用、バージョンアップなどを運用するサービスである「TechnoCUVIC Pro」を併用することで、クラウド上のシステムに対する運用サポートも利用でき、運用負荷も低減できるとメリットを説明している。
仮想ロードバランササービスは、F5ネットワークスジャパンの仮想アプライアンス「BIG-IP LTM Virtual Edition」を使用したオプションサービス。月額料金は22万4000円から。コストを抑えて、専有型でロードバランサ機能を利用できるという。
複数世代バックアップサービスは、ネットアップ製ストレージのスナップショット機能を利用して、クラウド上で最大7世代のバックアップファイルを世代管理する。ユーザー企業はファイル単位で自由にリストアできる。最小構成は、10GバイトのNFSストレージに複数世代のバックアップ機能を付けて、月額6500円から利用できる。