レッドハットは7月24日、インメモリデータグリッドの新版「JBoss Data Grid 6.0」の提供を開始した。年間のサブスクリプション価格は16コアあたり249万6000円(税別)から。
新版では新しいアーキテクチャを採用することで、グリッドノードの追加でリニアに処理能力を拡張できると説明。グリッド上のデータを安全にキャッシュできるとともに、レプリケーション機能や複数クラスタ対応、トランザクションに対応した永続化といわれる機能にも対応している。
新アーキテクチャを採用したことで、グリッドノードの追加や縮小に対応するとともに、可用性と信頼性を兼ね備えたインメモリデータグリッド環境を提供できるとメリットを強調している。
新版ではまた、汎用の分散型メモリキャッシュシステムの「memcached」やRESTのAPIなどのインターフェースも採用している。Javaアプリケーションからだけでなく、.NETやPythonなどのアプリケーションからも大規模なグリッド環境を利用できるようにもなっている。
従来、規模の大きなインメモリのデータグリッド環境を構築するためには、プロプライエタリなキャッシュ基盤ソフトウェアやインメモリデータベースなどが必要であり、その運用にも高額が投資が必要とされていた。だが、JBoss Data Grid 6.0では、オープンソースソフトウェアライセンスとして提供されるために、低価格で大規模インメモリデータグリッド環境を構築できると説明している。
レッドハットでは、JBoss Data Grid 6.0をビッグデータに対応するためのリニアに拡張できる分散型インメモリのキーバリューストア(KVS)やNoSQLの一環として利用できると説明している。