トヨタ自動車、全世界20万人向けの情報基盤をMicrosoft製品で刷新へ - (page 2)

三浦優子 怒賀新也 (編集部)

2012-10-03 11:50

 利用するユーザー数は、国内ではトヨタ自動車、外部のボディーメーカーなど10万ユーザー、北米、欧州、豪亜、南米・南ア合計で10万ユーザーとトヨタのホワイトカラー全従業員が新しいコミュニケーション基盤を利用することになる。

 トヨタ側ではワールドワイドでの導入決定を前に、特定部門でのトライアルを実施し、20万ユーザー規模での利用に耐えられるかをチェックし、今回のプロジェクト実施を決定したという。

日本マイクロソフトの代表執行役社長、樋口泰行氏
日本マイクロソフトの代表執行役社長、樋口泰行氏

 タイムスケジュールとしては2012年度からスタートし、順次導入を進め2014年中に完了することを目指す。

 トヨタでは営業支援システムとしてSalesforce.comと提携関係を結んでいるが、今回のマイクロソフトとの提携後もSalesforceとの関係には変更はないとしている。大規模な導入事例になるため、マイクロソフトも今回の発表を重視。日本だけでなく、米国発でもプレスリリースを配信した。

樋口社長が直接責任を取るプロジェクト体制

 日本マイクロソフトの樋口泰行代表執行役社長も「トヨタ自動車の経営のスピードアップのためのコミュニケーション基盤構築を当社が支援できることは大変光栄なこと。6月にグローバルライセンス契約を結んでいただき、製品の先行評価プログラムにも参加していただいた。今後マイクロソフトはグローバルにプロジェクトを支援するが、日本法人としても総力をあげる」と今回のプロジェクトに注力する姿勢を強調した。

 マイクロソフト側の支援体制としては、日本法人のトヨタ自動車担当チームの営業、コンサルティングサービス、プレミアサポートサービス、さらに製品開発部門、世界各国のマイクロソフトの法人が現地のニーズの吸い上げを行い、具体的なスペックを決定していく。

 また、米MicrosoftのCOOであるケビン・ターナー氏、日本法人の樋口社長が「エグゼクティブスポンサー」として、プロジェクトの全責任者を取る形でサポートする。

今回のプロジェクト支援体制
今回のプロジェクト支援体制

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