NEC、IAサーバ「Express5800」新製品--最大520スレッドを同時に並列処理

田中好伸 (編集部)

2012-11-13 17:36

 NECは11月13日、IAサーバ「Express5800」シリーズの新製品として1Uラック型「Express5800/HR120a-1」の販売を開始した。税別の希望小売価格は140万円から。出荷開始は2013年2月下旬を予定している。

 Express5800/HR120a-1は、CPUとしてIntelの「Xeon E5-2600」ファミリを2個まで搭載可能。Intelの「Many Integrated Core(MIC)」アーキテクチャに対応し、4スレッドを実現するコアを50個以上搭載できる補助処理装置(コプロセッサ)の「Xeon Phi」をPCIボードに最大2枚まで搭載できる。1サーバで最大520スレッドを同時に並列処理できるという。


Xeon Phi

 MICアーキテクチャは、Xeonと共通の開発手法が利用でき、低消費電力の小さなプロセッサコアを複数搭載して、消費電力を抑えながら、並列処理で高い処理性能を実現するアーキテクチャになる。Xeon Phiは、これまでと異なり、処理データをPCIボードに搭載するアクセラレータにメモリを経由せずに直接通信できることで、データ処理での遅延時間を大幅に短縮できると説明する。

 今回のExpress5800/HR120a-1はNEC独自の「シンメトリックアーキテクチャー」を採用して、コプロセッサあたりのI/Oデータ通信帯域を広げることで、データアクセスを高速化させている。従来機と比べて最大15倍の処理性能が実現したという。シンメトリックアーキテクチャーは、コプロセッサでの並列処理を高速に展開するために、各コプロセッサごとに同じ帯域の高速通信I/Oを接続する構造になる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  2. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  3. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    VPNの欠点を理解し、ハイブリッドインフラを支えるゼロトラストの有効性を確認する

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]