ディーバと東洋ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)は11月21日、グローバル事業支援で協業したことを発表。B-EN-GのERP「A.S.I.A.」の販売でパートナー契約を締結した。
ディーバは自社の連結会計システム「DivaSystem」とあわせてA.S.I.Aも販売することで、ユーザー企業の海外拠点の経営情報を効率よく収集できる「グローバル連結業務システム」を提供する。DivaSystemとA.S.I.Aは、これまでもデータベースレベルでの自動連携を実現していたが、今回の協業によって、ユーザーは会計システムとERPをワンストップで導入できるようになる。
また、販売、購買、在庫データも収集するデータウェアハウス基盤「DivaSystem GEXSUS」とA.S.I.Aを連携させることで、グループ全体の経営情報を可視化することも可能だとしている。
ディーバでは初年度のA.S.I.Aの販売目標を10社と設定。特にアジア地域への進出が著しい製造業を中心に販売を進めていく考えだ。
企業活動のグローバル化に伴い、日本企業は本社と海外拠点とのシステム連携に課題が多い。海外ローカルの経営システムおよびデータの可視化や、本社システムとの連携を進めなければ、ガバナンスとスピードの両面でITがビジネスの足を引っ張ることにもなりかねない。今回の両社の協業は、こうした課題を見据えてのものだといえる。