ディーバは11月9日、企業の決算発表にかかる期間を短縮するための「決算早期化コンサルティングサービス」の提供を開始した。同社のコンサルタント110人が担当する。
今回のサービスは、(1)フェーズ1:目標設定と経営者や役員とのコンセンサス、現場の課題の洗い出し、(2)目標スケジュールとの差を埋めるための実現手法の検討と実行、(3)実行した改善案の結果検証と改善――という3つのフェーズで支援する。費用は標準的なコンサルティングで、フェーズ1が約350万~500万円、フェーズ2と2がそれぞれ約50万円から。システム導入などは別途費用が発生する。
ディーバは、連結会計システム「DivaSystem」を開発、提供しており、2011年2月から「連結決算トータルアウトソーシングサービス」を提供している。今回のコンサルティングと組み合わせることで、企業内部の推進から実務実行までの包括的アウトソーシングを実現するとしている。
企業の決算発表までの期間を短縮させる決算早期化は、企業内外で課題視されている。だが、東京証券取引所が推奨する30日開示を実現できている企業は全体の約2割とされている。今後、国際会計基準(IFRS)が適用されると、業務量が膨大になると予測されている。
ディーバは、過去に45日開示の企業を2年間で翌月内開示に短縮した実績があり、そのノウハウを提供すると説明。760社以上のシステム導入実績から、会計や経営管理だけでなく、システムに対する専門知識があるとメリットを強調している。