ディーバは10月1日、ジールのグループ会社化が完了したことを発表した。ディーバの設立済みの分割準備会社がジールの事業を承継した。新会社の社名は引き続きジール。旧ジールの人員がほぼ新会社に移っているという。
ジールは1991年に設立、ビジネスインテリジェンス(BI)やデータウェアハウス(DWH)の分野に特化したSIer。特定のBI/DWHのベンダーとは距離を置き、技術力の高さに定評がある。これまでに500社以上への導入実績があるという。近年は企業業績管理(Corporate Performance Management:CPM)分野も手がけるようになっている。
1997年設立のディーバは、連結会計システム「DivaSystem」を中心に連結会計分野に強みがあり、近年は連結会計のアウトソーシングサービスなども提供している。DivaSystemは、東証一部上場企業の時価総額トップ100社のうちの50社を含む、計650社に採用されている。
ディーバは、グループ統一会計システム「DivaSystem GEXSUS」やデータ分析システム「DivaSystem MIPS」など経営管理の分野に事業を拡大させている。今回のジールのグループ会社化も、ユーザー企業の意思決定を支援するための情報活用のノウハウが必要と決めている。
会計から経営管理、情報基盤の専門知識と技術力を組み合わせることで、ユーザー企業の経営課題を支援できるとメリットを説明している。ディーバはジールのグループ会社化で、BI/DWHから経営管理分野を拡大させ、CPM分野にも進出することになる。ディーバは今回の事業承継で5億4000万円を支払っている。ディーバは、ビッグデータ市場も視野に入れたCPM市場を中心に事業を展開し、3年間で連結売上高100億円以上を目指す。