靴小売り大手、予算管理でインフォアの業績管理ソフト採用--合併後の店舗増加に対応

田中好伸(編集部)

2009-12-02 21:44

 紳士靴やスポーツシューズなどを販売するジーフットは、「Infor PM 10」を活用した予算管理システムを構築した。日本インフォア・グローバル・ソリューションズ(インフォア)が12月2日に発表した。

 ジーフットは、ツルヤ靴店とニューステップの合併企業で売上高は2社の単純合算で563億円。合併前は、それぞれExcelベースで予算を管理していたが、合併で店舗数が大幅に増加したことで、予算編成業務が大量化、複雑化し、Excelでの対応が困難になっていた。加えて、予算修正の証跡が残されていなかったことから、内部統制上の問題となる可能性もはらんでいた。

 そこでジーフットは、予算管理システムの一元化と効率化を図ることを目的に複数製品を比較検討し、インフォアの業績管理統合スイートであるInfor PM 10の採用を決定している。予算編成や分析、リポーティング、経営シミュレーションなど予算編成業務で必要な機能があったこと、また使いやすく柔軟な製品であることが採用の決め手になっている。加えて、Infor PM 10を利用することで、自社内でシステムの保守運用も行えることで、要件の追加や変更などへの素早い対応と継続的な改革が行えることも採用の決め手になっているという。

 予算管理システムは11月末から本格稼働している。ボトムアップでの予算収集、編成業務の効率化とリポート作成の効率化から着手。2011年1月期以降は予算収集プロセスの高度化、シミュレーションの導入、配賦対応、リポーティング分析の強化、経営ダッシュボードの構築などを順次行っていくとしている。現在のユーザーは商品部とエリアマネージャーが対象だが、将来的には店長レベルまで拡張する計画だ。

 ジーフットでは、今回の予算管理システムで年度予算編成業務が効率化すると同時に、予算修正での証跡を残せるようになっていると説明する。また、商品や店舗の収益性に関するリポート作成をさまざまな切り口から短時間で柔軟に行えるようになっているとも説明。最終的には経費コントロールが機動的に行えるようになることを期待しているという。

 システム導入支援は、ジールが担当。8月中旬のプロジェクト開始から3カ月弱で基本システム稼働までを実現させている。

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