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クラウド新興企業のミドクラ最高戦略責任者が語る--「出発点は日本のAWSになること」 - (page 3)

Andrew Nusca ZDNet.com Staff 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2012-12-11 07:30

——起業から数年経った今になって米国市場に「参入」するのはなぜでしょうか?

 市場はミドクラが日本企業であると認識しています。われわれが米国市場に参入しようとしているのは、そういった認識があるためです。ただこの認識は正しいものとは言えません。ミドクラは日本で起業し、日本に拠点を構えていますが、しばらく前から米国にも拠点を構えています。また、幹部は米国にも日本にもいます。日本市場では、我が社の創業者の1人であるKatoサン(共同創業者であり最高経営責任者(CEO)の加藤隆哉氏のこと--編集部補記)が日本人であるせいもあり、理解が十分得られています。しかし、米国ではわれわれの存在をより明確に伝える必要があると判断したわけです。実際、米国でも以前から活動を続けてきているのですから。

 われわれは次のような考えを出発点にしています。まず、サービスプロバイダーの市場というものが存在しており、彼らはコスト上の理由から購入に前向きな姿勢を示しています。また、エンタープライズの市場というものも存在していますが、彼らは今のところただ興味を示しているという段階です。われわれに声をかけてくるのはサービスプロバイダーです。一方、日本ではサービスプロバイダーとエンタープライズの双方と話が進んでいます。米国でもより多くのサービスプロバイダーとの話が進むようになってきています。このため、市場自体がサービスプロバイダーを中心としたものになっていくと考えています。そして、彼らはいたるところで拠点を展開しています。われわれの観点から言えば、最適な場所で人材を採用してきていたというだけのことです。こういった人材が現地にいることで、普通であればきっかけすらないような商談も舞い込んできています。

 われわれは日本のAWSになろうとしていました。そして、Danは起業のために日本に移り住みました。また、Katoサンのバックグラウンドは日本にありました。さらに、データセンターを提供するパートナーも集まってくれました。このため(日本に軸足を置くことが)道理にかなっていると感じられたわけです。

 しかしわれわれは、ストレージ製品(「MidoStore」)の開発を中止した2010年8月を境に方針を変更しました。当時、今までにないテクノロジを開発中であったため、テクノロジプロバイダーになる方が道理にかなっていると判断したのです。また、テクノロジプロバイダーの方が、会社のDNAにも合致していました。

 スペインに拠点を置いたのは、チームを築き上げようとした際に、Danの古い学友で共に仕事をする予定であった人物がスペインに引っ越すことになったためです。これが同オフィスを開設した経緯です--ここは主に開発拠点となっています。

 また、米国オフィスはパートナーシップおよび販売、開発の拠点となっています。

 今のところ、米国における知名度はあまり高くありません。このため、当面の目標は米国でより幅広いプレゼンスを得ることです。われわれの手にしているテクノロジは極めて先進的なものであり、この種のテクノロジを積極的に採用しようとしているのは米国や日本の人々です。欧州の人々はより保守的です。われわれの製品に興味を示す人々は、過去にクラウドを構築した経験のあるサービスプロバイダーや一部の大企業です。彼らは問題を理解しているとともに、次世代のクラウドを構築しようと模索しています。IaaSという要件を満たせる製品は数えるほどしかありません。とは言うものの、われわれはいまだマインドシェアの獲得競争で勝利を収めていないのです。

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