CA Technologiesは12月10日、ファイアウォールの外側のアプリケーションを監視する「CA Application Performance Management(APM) Cloud Monitor」の提供を開始した。SaaSで提供される。参考価格は監視対象100サイトで月額26万円。初めて日本市場で提供される。
APM Cloud Monitorは、ファイアウォールの外からエンドユーザーごとのそれぞれの端末やOS、ブラウザといった個別環境で実際に体感するウェブアプリケーションの性能を可視化する。対象となるウェブサイトのURLの設定などで利用できる。期間ライセンスで提供される。
対象のサイトに対して外側から定期的にトランザクションを発生させることで、ブラウザのレンダリング時間も含めたエンドユーザーの環境の性能を可視化する。サービスレベルを分析して、問題を早期に発見できるという。
データセンター内部のウェブアプリケーションの性能を監視する、現行のソフトウェア「CA Application Performance Management(APM)」と併用することで、データセンターからクラウドまで監視できる。トランザクション性能の状況をエンドユーザーの視点で把握して、問題発生時には、原因を特定できると説明している。
APM Cloud MonitorとAPMの連携では、アラートを活用することで障害が発生する前に対応可能という。多数の監視ステーションを提供しているため、地域による性能の違いを把握する。
マルチブラウザに対応することで、ブラウザによる性能の違いも把握する。ブラウザ内のレンダリング時間は記録され、どのウェブコンポーネントがボトルネックになっているのかが分かる。APM Cloud Monitorで測定した、これらの性能指標はAPMに取り込むことができ、トランザクションを単一の画面で閲覧でき、データセンター内外のどこに障害があるのかを特定することが可能という。