シトリックス・システムズ・ジャパンは7月12日、「Citrix CloudGateway 2」と新しい「Citrix Receiver」を発表した。CloudGateway 2は7月13日から提供する。Receiverは7月下旬から無償でダウンロードできる。
CloudGatewayは、アプリケーション仮想化ソフトウェア「Citrix XenApp」やクライアント仮想化ソフトウェア「Citrix XenDesktop」といった基盤上で配信されるアプリケーションに加えて、ウェブアプリケーションやSaaS、モバイル端末のアプリなどを統一されたスキームでエンドユーザーに提供するためのゲートウェイ。ReceiverはWindowsやMac、Linuxに加えてiOSやAndroidなどのモバイル端末に対応し、エンドユーザーがアプリケーションやデータに安全にアクセスできる仕組みを提供する。
新版となるCloudGateway 2では、さまざまな端末から企業が利用するさまざまなタイプのアプリケーションへのアクセスを一元管理する。IT管理者は、スマートデバイス用のモバイルアプリを含む、さまざまなタイプのアプリケーションへのアクセス管理とポリシーを適用できるようになっている。
CloudGateway 2はシングルサインオン(SSO)機能を提供する。ディレクトリサーバにある一組のIDとパスワードを使用して、アプリケーションにアクセスできるようになる。エンドユーザーはReceiverに表示されるアイコンを選択すれば、CloudGatewayを経由して、ユーザー認証終了後の画面に進むことになる。
例えば、新しい従業員が来た場合、ディレクトリサーバに登録されたその従業員の属性に基づき、あらかじめ決められた標準的なアプリケーションに対してIDが割り当てられる。その従業員は、入社した当日からReceiverに表示されるアプリケーションを利用できるようになる。退職する日には、ディレクトリサーバ内のIDを停止するだけで、それまでアクセス権のあったすべてのアプリケーションへのアクセスはできなくなる。
CloudGateway 2では、iOSやAndroidといったネイティブのモバイルアプリにもポリシーを適用して配信する。CloudGateway 2で配信されるアプリケーションは安全なコンテナの中で動作する。例えば起動時に必ずパスコード入力を求め、決められた回数以上間違えた場合、そのアプリケーションとデータを端末上から削除するといった仕組みを追加できるようにもなっている。データもコンテナの中で隔離され、ほかのアプリケーションからはアクセスできない仕組みにもなっている。