--対応するのはIntelのHadoopのみ?
最初に密な統合を実現するのはIntel Hadoopのみ。Intelとは長い協業の歴史があり、HANAもIntelチップ向けに最適化している。だが、われわれはClouderaなどのHadoopプロバイダーとも協業している。Intelとの協業で得た知的所有権(IP)はオープンソースコミュニティに還元していくので、ClouderaやHortonworksなどのベンダーも間接的にメリットを得られるし、長期的にはHANAと統合可能になるだろう。
--モバイル開発側ではSybaseなど関連するテクノロジーを持つ企業を買収してきた。プラットフォーム戦略についてどう考えているか。
1月にSybaseとSycloから取得したモバイルプラットフォーム技術を統合し、「SAP Mobile Platform」としてリニューアルした。これまでバラバラだったモバイルアプリ開発プラットフォームを統一し、単一のサーバ、UI、管理モジュールを提供する。
さまざまなエコシステムに対応するのがわれわれのアプローチで、モバイルOSはiOS、Android、Windows 8、HTML5などの技術をサポートする。トレンドの予見が難しいモバイルにおいて、このような柔軟性は強みとなる。
(MWC 2013の展示会場より)自動販売機の管理画面では端末ごとの販売動向をリアルタイムで表示していた