特定非営利活動法人の日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は6月7日、国内で最大規模の“CTF”大会である「SECCON(Security Contest)2013」の開催概要を発表した。学生から社会人まで、広く参加者を募り、コンピュータのセキュリティ技術を競い合う。
実施期間は8月から2014年3月までで、8月22日に開幕する関東大会を皮切りに開かれる地方大会を勝ち抜いたチームが全国大会へと駒を進める。主催はJNSAで、後援は情報セキュリティ政策会議、総務省、文部科学省、経済産業省、警察庁、情報処理推進機構、情報通信研究機構、日本情報経済社会推進協会、日本経済団体連合会。NRIセキュアテクノロジーズ、カスペルスキー、グリー、サイボウズ、トレンドマイクロ、日本IBM、NECなどが協賛している。
CTFは「Capture The Flag」の略で、サーバに保存された情報をFlag(旗)に見立て、コンピュータについての知識や能力を駆使し、情報を取得する早さ、情報の数を競う形式のコンテストだ。
今回のSECCON2013は、2012年度にJNSAが学生向きに開催した「SECCON2012」と、経済産業省が社会人を対象にした「CTFチャレンジジャパン」を融合しており、所属や年齢を問わず、学生から社会人まで参加できる、いわば「ハッカー大会」といえる。
参加者は、4人までのチームを編成し、運営側が作成したサーバを攻略し、最終的にウェブページを改ざんする。先にサーバを攻略したチームは、防御する側に回り、ほかのチームに攻略されないようにする。
競技には、サーバの脆弱性を探す問題も含まれる。出題ジャンルは、ファイル解析、OS、暗号、フォレンジック、ネットワーク、ウェブ、プログラミングなど。
7月から参加の申し込みを受け付ける。地方大会は北海道、東北、北陸、甲信越、東海、関東、関西、四国、九州など10カ所で行われ、地方大会の優勝チームと、オンライン予選大会通過チームで2014年3月に東京で全国大会を開く。