編集部からのお知らせ
「半導体動向」記事まとめ
「リスキリング」に関する記事まとめ

大企業のニーズに最適なLinuxディストリビューション

Jack Wallen (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2013-06-13 07:30

 好みは個人的なものであり、ユーザーのタイプによって、魅力を感じるディストリビューションの種類も違うものだ。ユーザーの意見に影響を与える変数が多すぎて、「ユーザーXにもっとも向いているのはディストリビューションAだ」と断言するのは難しい。しかし、エンタープライズコンピューティングの世界では、物事はもう少しわかりやすくなりつつある。この分野では、いくつかのディストリビューションが目立つ存在になりつつあるからだ。

 この記事では、私が選んだ大企業に適したディストリビューションのリストを説明する。このリストは販売数に基づくものでも、Distrowatchに基づくものでも、マーケティングの売り文句に基づくものでもない。このリストはすべて経験に基づいたものであり、今後どういったものが主流になるかについての(願わくば)健全な洞察に基づくものだ。また、この記事では、機能リストの比較をするつもりはない。その理由は、Linuxはオープンソースであるため、欲しい機能があれば必要に応じて組み込むことが可能だからだ。商用のオープンでない機能でさえ、いずれはリバースエンジアリングの対象となる。

 この記事ではサーバとデスクトップの両方を扱う。まず、サーバについて考えてみよう。

サーバに最適なディストリビューション

 ここではエンタープライズレベルのニーズについて考えていることから、費用は大きな問題ではないと仮定しよう。この場合、エンタープライズサーバ用のディストリビューションとして最善の選択は、文句なしに「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」だろう。その理由は、RHELが多くの大企業のニーズを満たしているからだ。実際、RHELは大企業にとって必要不可欠な存在だ。必要なのはRed Hatのアプリケーションスタックを調べることだけであり、これは非常に分かりやすいものになっている。Javaベースのアプリケーションの提供やその他のクラウドべースのソリューションで使える、ミドルウェアソリューションであるJBoss Application Serverのようなツールが用意されているため、柔軟かつ強力なプラットフォームとして利用できる。

 しかしソフトウェア以上に重要なのは(オープンソースであるため、ソフトウェアは誰でも再創造することができる)Red Hatが築いてきたパートナーシップだろう。これを見れば、Red Hatが企業の考え方を理解していることがわかる。AMD、Cisco、Dell、富士通、HP、IBM、Intelといった名前に何か思うところはないだろうか?さらに、サポートも重要だ。Red Hatはまた、サポートとして数多くのリソースを提供しており、これには大量のオープンソースライブラリが含まれる。

適する用途

  • クラウドプラットフォーム
  • 仮想化
  • 高可用性クラスタ

 Red Hatに次ぐエンタープライズレベルのサーバ用ディストリビューションは、「SUSE Linux Enterprise Server」(SLES)だろう。SLESはRed Hatと同じくらいしっかりしているが、ややスケールが小さい。確かに、SLESはエンタープライズ環境でサーバに必要とされる仕事を処理できるが、SUSEはRed Hatほどは評判も市場シェアも獲得しておらず、未来も不確かだ。

適する用途

  • 仮想化
  • ファイアウォール
  • ファイルサーバ

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 開発

    なぜ、コンテナー技術を使うことで、ビジネスチャンスを逃さないアプリ開発が可能になるのか?

  2. セキュリティ

    2022年、セキュリティトレンドと最新テクノロジーについて、リーダーが知っておくべきこと

  3. ビジネスアプリケーション

    全国1,800人のアンケートから見えてきた、日本企業におけるデータ活用の現実と課題に迫る

  4. 運用管理

    データドリブン企業への変革を支える4要素と「AI・データ活用の民主化」に欠かせないテクノロジー

  5. 経営

    テレワーク化が浮き彫りにしたリソース管理の重要性、JALのPCセットアップを支えたソフトウエア

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]