アサヒ飲料は自販機設置の営業活動での効率的な顧客訪問を目指し、スマートデバイスを利用した営業支援システムを構築した。TISが12月18日に明らかにした。
アサヒ飲料では、自販機の設置に関係する営業担当が外出先の現場での提案に蓄積した顧客情報を生かすための改革を検討していた。新しい営業支援システムを検討した結果、TISの情報配信基盤「SkyWare」の「フィールド業務支援サービス on SkyWare」を選んだ。
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アサヒ飲料の営業支援システム構成(TIS提供)
フィールド業務支援サービスは、基幹系システムやデータベースに地図データを連携させ、現在位置に紐づいた営業情報をスマートデバイスのカメラ画面で確認できるサービス。
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カメラ画面で自販機設置情報を確認でき、画面上のアイコンをタップすれば、取引先情報を閲覧できる(TIS提供)
アサヒ飲料ではフィールド業務支援サービスで構築したアプリとスマートデバイスを自販機設置の営業担当に支給。営業担当は地図情報と拡張現実(AR)を組み合わせた画面から担当エリア内のどの場所に自社の自販機が設置されているかなどのデータを確認できる。容易に状況を把握し、情報を共有して営業活動を効率化させるという。
同社では、2014年1月から76名の営業担当が自販機設置の営業活動にシステムを本格利用するという。今後は「すきま時間を有効に使った訪問件数向上」「外回りの空き時間に設置台数を増やす交渉」などができる営業体制を目指すという。