ネクスウェイとドリーム・アーツは1月22日、iPadをはじめとした各種タブレット端末上で動作し、チェーンストアにおける店頭情報の共有、本部の必要とする情報が簡単に収集できるアプリ「売場ノート」の提供を開始すると発表した。利用料金は店舗数によって異なり、500店舗の場合は1店舗あたり月額600円(税別)。
店舗での利用イメージ(ネクスウェイ提供)
本部での利用イメージ(ネクスウェイ提供)
売場ノートは、タブレット端末を通じて各店舗のスタッフが店内や他店、エリア内、本部などと情報を共有できるチェーンストア特化型アプリ。店内の連絡ノートをイメージしており、テキストの書き込みやコメントに加え、検索や「いいね!」機能、端末カメラによる写真の投稿、商品バーコードの読み取りなどといった機能を持つ。また本部側では、エリアマネージャーやスーパーバイザーなどからのコメントを登録できるほか、情報の一括ダウンロードや集計もできる。
同アプリにより、店舗から本部への報告を簡易化するとともに、店舗間や店舗内の情報共有から「今、店舗で起こっていること」を本部がスピーディーに把握きるため、店舗運営の定性情報を活用して、次の売れ筋のヒントを見つけられるという。
ネクスウェイでは、チェーンストアの本部店舗間のPDCAサイクルを支援するクラウドサービス「店舗 matic」を2008年から提供している。その顧客を含む流通小売業約500社に対し本部店舗間コミュニケーションについてのヒアリングを行って課題を把握、店舗 maticでのノウハウも盛り込んで、「今、店舗で起こっていること」の共有、分析、活用に特化したアプリとして売場ノートの開発、提供に乗り出したという。なお、システムの開発と運用はドリーム・アーツが行うとのこと。
売場ノートは、すでに「KALDI COFFEE FARM」「FREAK’S STORE」など複数の企業で導入が決定しており、ネクスウェイでは今後専門店を中心とした全国のチェーンストアに売場ノートを提供し、3年で3万店舗への導入を目指すとしている。