IDC Japanは1月30日、2013年第3四半期(7~9月)の実績などから2013~2017年の国内製品別IT市場予測を発表した。同市場は2014年、クラウドやモビリティ、ビッグデータ、ソーシャル技術など「第3のプラットフォーム市場」が成長するものの、ハードウェア市場の不振により、前年の同規模の14兆1584億円と予測する。
市場別に見ると、国内IT市場を構成する国内ハードウェア市場は前年比3.2%減の6兆3934億円、国内ITサービス市場は同1.8%増の5兆981億円、国内パッケージソフトウェア市場は同4.9%増の2兆6669億円と予測する。国内IT市場に国内通信サービス市場を加えた国内ICT市場は2014年、同0.1%増の25兆4658億円とした。IDCは、2014年の国内IT市場が横ばいである理由として、ハードウェアの更新需要の谷間の時期であり、ハードウェア市場の成長率がマイナスとなることが要因と説明した。
国内IT市場の2012~2017年の年平均成長率(CAGR)は0.8%、国内ICT市場のCAGRは0.1%減と予測する。2017年の国内IT市場規模は14兆3971億円、国内ICT市場規模は25兆805億円とした。
一方、第3のプラットフォーム市場は2014年、7.3%成長すると予測した。IDCは「安倍政権による新成長戦略が、ITによる産業活性化の仕組みを作っていくチャンスとなり得る」と指摘している。
2012~2017年の国内製品別IT市場実績と予測(IDC提供)