日本テレビ放送網 編成局メディアセンター 安藤聖泰氏
会見では、Power BI for Office 365の早期導入企業として、日本テレビ放送網および東急百貨店を紹介した。
日本テレビ放送網 編成局メディアセンターの安藤聖泰氏は、「日本テレビが提供する『JoinTV』は、全国の視聴者同士や友達同士が、クイズに答えたり投票するなど、番組に参加することができるサービス。テレビを見ている視聴者同士のつながりを作ることもできる。JoinTVは、WOWOWなどの他社にもプラットフォームを公開しており、テレビを窓口にした見守りサービスなども提供している。日本テレビでは、オンエア・トゥ・オンライン・トゥ・オフライン(放送から通信、現場への流れ:O2O2O)に取り組んでいるが、人の心をもっと動かすには、視聴者の顔が見えないといけないと考えている。Windows Azureをベースにして、テレビを見ている人のリモコンやスマートフォンの操作ログから反応を捉えるJoinTV Heartbeatと、JoinTVのビッグデータを分析するJoinTV Anariticsによって、視聴者の顔が見えるようになってくる。ビッグデータで視聴者の反応を把握し、顔が見える番組づくりにつなげたい」とコメント。
東急百貨店 営業政策室 須崎直哉課長
東急百貨店 営業政策室の須崎直哉課長は、「小売店はビッグデータの宝庫。東急百貨店では、そのビッグデータを民主化し、全社員データサイエンティスト化を目指した。当社は2011年から(顧客)エンゲージメント、(困っている顧客にこちらから語りかける)アクティブサポート、顧客の声の3つの観点から、ソーシャルメディアを活用をしており、顧客のカジュアルな声や本音、顧客同士のやりとりを捉えることで、自社の評価、競合との関係、顧客の変化を知ることができる。これをデータサイエンティストだけのものにするのではなく、マネージャー、バイヤーといった社員がリアルタイムでデータを分析することで、より大きな効果を発揮する。最も慣れ親しんだExcelのインターフェースで活用できることは大きなメリット。POSやCRMデータとの連携も可能になる。現場が多数の仮説を立てて検証することができ、素早いマーティング施策を多発的に実施することを期待している。ビッグデータを活用して、現場での局地的な成功をあげていくことに意味がある」などと述べた。