Excelでは、これまで最大100万行のデータまでしか扱えないという制限があった。これではビッグデータの利用には制限がある。だが、マイクロソフトではインメモリデータを活用することで、Excelにおいても、より大量のデータを活用できるように進化。物理的なデータ件数の制限をなくすことに成功したという。
「現場に近い社員がビッグデータを活用できることの方が最適である。Excelを通じて、ビジネスのプロである現場の社員がビッグデータを活用する環境が実現する。ビッグデータの活用においては、ITとビジネス現場の橋渡しをする役割を設置することが必要であり、Power BI for office365は、これを支援するツールになる」(斎藤氏)とした。
Officeビジネス本部 輪島文氏
日本マイクロソフト Officeビジネス本部・輪島文氏は、「Power BI for Office 365は、全世界10億人が利用しているExcelとの連携、さらには日本では、日経225銘柄の60%の企業が利用しているOffice 365との連携が可能となっているのが特徴である。社内の情報、TwitterやFacebookの情報、インターネットの有益な統計データなどをそのまま利用でき、これらの情報をクラウドで共有化し、Excelを意識せずに直感的な操作でビッグデータを活用できるようになる」とした。
Power Mapの機能を使用し、アーティストのレコード数の販売数量の変化を地域別に時系列で表示するデモストレーション
Power BI for Office 365では、社内の情報や社内の情報を検索し、アクセスして変換する「Power Query」、簡単にデータをモデル化し、インメモリで素早く分析する「Power Pivot」、簡単操作でインタクティブにデータを可視化する「Power View」および「Power Map」を提供するほか、データを共有するための「Power BIサイト」、自然言語で素早く回答を得る「Power BI Q&A」、HTML5とタッチに最適化したWindowsアプリでモバイル環境で提供する「Power BI Windowsストアアプリ」を提供する。
また、パートナーからは、Power BIのサービスとして、ソーシャルメディア分析サービス「GARNET」(ジー・サーチ)、流動人口データ提供サービス「Life Log Symphony」(Agoop)などが提供されることも紹介した。