日立製作所は3月4日、デンマークに研究開発組織「デンマークビッグデータラボ」を9月末までに設立すると発表した。ビッグデータ活用やサービス創出を狙う。
日立はデンマークに研究所を設立する理由として、デンマークが排出したCO2と吸収されるCO2を同量にしようとする“カーボンニュートラル国家”の実現をめざしている点や、「環境・エネルギー」「トランスポート」「ヘルスケア」分野での先端的な取り組みなどを挙げた。日立もこの3分野から研究に着手する。
また、デンマークでは、国家的な目標や課題をテーマとした産官学連携やユーザー参加型の実証(ユーザードリブンイノベーション)、オープンデータ利用環境の整備など、ビッグデータに関する先進的な取り組みを進めていると説明。
デンマークビッグデータラボは、日立ヨーロッパや日立コンサルティングとも連携し、デンマークの主要都市での産官学イニシアティブや現地機関とのユーザー参加型の協働実証などを通じ、サービスやコンセプトの構築、ビジネスモデルの策定に取り組むという。
日立は、社会イノベーション事業をグローバルに展開しており、デンマークでは特に、ストレージの製品やサービス、コンサルティングなどの情報・通信システム事業を展開している。