自動車や産業オートメーションシステム向けに運搬設備の製造と情報サービスを提供するミツバは、国内外1万7000人の従業員の能力を結集するため、WAN最適化技術を備えたグローバルWANを採用し、49%のネットワークトラフィックを削減した。製品やサービスを提供したベライゾンジャパンが3月12日に発表した。
ミツバでは、グループ企業間におけるデータ量が加速的に増大していることに対応するため、同社が利用するシスコの広域アプリケーションサービス(WAAS)と統合できるWAN最適化技術を持ち、さらに保守、運用も提供できるテクノロジーパートナーを求めていた。特に、同社が事業を展開する既存市場のみならず、同社が注力する経済新興国でのオペレーションをサポートする、グローバル規模のテクノロジーパートナーを必要としていたという。
ベライゾンは、ルーターおよびネットワークデバイス30万台以上を管理するため、スタッフ6500人を世界中に擁し、140カ国以上で5000を超える顧客ネットワークを管理している。今回、ベライゾンのグローバルWANを採用したことで、ミツバは既存のネットワークの通信帯域幅を2倍以上に拡大、大幅にコストを削減した。ベライゾンは、これによってミツバが事業の拡大をさらに加速できたとしている。
ミツバ情報システム担当執行役員の関田茂夫氏は次のように説明する。
「私たちの事業は、24時間365日絶えず稼働し続ける堅牢なネットワークに支えられています。当社では、新たな市場に事業を拡大するにあたり、またネットワークの信頼性と拡張性がますます重要度を増す中、展開するすべての市場を網羅する当社のネットワーク全体を包括的に管理できるマネージドネットワークソリューションプロバイダーが必要だと判断しました。ミツバは、そうすることで、日常のネットワークサポート作業にかかるリソースを、ビジネスアプリケーションの開発や運用により効率的に割り当てられるのです。ベライゾンは私たちが求めていたグローバルプレゼンスと実績、グローバルに導入する際の専門知識を持っていました」