編集部からのお知らせ
Pick up! ローコード開発の行方
「これからの企業IT」の記事はこちら
ネットワークセキュリティの要諦

非標準のポートを利用--成功率が最も高い、FTPを経由する未知のマルウェア

菅原継顕(Palo Alto Networks)

2014-02-28 07:30

 前々回の連載でPalo Alto Networksのセキュリティレポート「モダンマルウェアレビュー」のデータをもとに、ウイルス対策ソフトベンダーも発見できなかった“未知のマルウェア”について解説しました。

 

 そこでFTPは4番目に未知マルウェアの侵入経路として利用されるアプリケーションであることと、FTPから進入するマルウェアの95%、つまりほとんどは、未知のマルウェアであることがわかりました。今回はなぜシグネチャベースのアンチウイルス製品はFTPから進入するマルウェアを苦手としているのかを見ていきます。

非標準ポートが多く使われている

 FTPからの未知マルウェアの侵入についてくわしく見ていくと、ほとんどがFTPの標準ポートである20番や21番ではなく、それ以外の非標準ポートを利用していることがわかりました。今回の調査では全部で237の非標準ポートが使用されていました。セッション数(通信開始から終了までの通信の単位)で見ていくと97%のセッションは非標準ポートでのものでした。

 では、未知マルウェアはFTP以外でも非標準ポートを多く使うものでしょうか。未知マルウェアによく使われる他のアプリケーションを見てみましょう。

こちらが他のアプリケーションとの比較です。


非標準ポートの数とセッション数

 青色の棒グラフは未知マルウェアが使用された非標準ポートの数を示しています。FTPで使用された237の非標準ポートと比べてCustom-TCPは19,HTTP-Proxyは29と圧倒的に少ないことがわかります。Web Browsingは未知マルウェアの侵入経路の90%を占めているのに、90の非標準ポートしか使われていません。

 赤の線グラフは非標準ポートが使われたセッション数の割合を示しています。FTPの97%に対し、Custom-TCPは43%、HTTP-Proxyは29%、Web Browsingは10%と大幅に少ないこともわかりました。

 多くのシグネチャベースのアンチウイルス製品では、すべてのポート(0-65535番)を検査するとパフォーマンスに悪影響が出るため、HTTPは80番、FTPは20番などと決め打ちして検査する場合がほとんどです。そのため非標準ポートを使用されてしまうと簡単にアンチウイルス製品を回避できてしまうのです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    ファイルサーバ管理のコツはここにあり!「無法状態」から脱出するプロセスを徹底解説

  2. クラウドコンピューティング

    社員の生産性を約2倍まで向上、注目の企業事例から学ぶDX成功のポイント

  3. コミュニケーション

    真の顧客理解でCX向上を実現、いまさら聞けない「データドリブンマーケティング」入門

  4. ビジネスアプリケーション

    デメリットも把握しなければテレワークは失敗に?─LIXIL等に学ぶ導入ステップや運用のコツ

  5. 運用管理

    ニューノーマルな働き方を支えるセキュリティ-曖昧になる境界に変わらなくてはならないデータセンター運用

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]