クラウド向けディスクストレージが需要増--新技術採用でコストを削減

山田竜司 (編集部)

2014-03-25 18:24

 IDC Japanは3月25日、国内クラウド向けストレージ市場の予測を発表した。2013年 の支出額は前年比35.6%増の194億900万円、出荷容量は前年比70.2%増の245.8Pバイ トになった。

 クラウド向けストレージ市場は、プライベートクラウドとパブリッククラウドで利 用されている外付型と内蔵型のディスクストレージシステムの合計値。テープやス イッチなどのほかのハードウェアとソフトウェア、サービスは含んでいない。

 2013年の支出額194億900万円と出荷容量245.8Pバイトは、国内ディスクストレージ システムの支出額の8.3%、出荷容量の12.4%に相当する。成長したのは、パブリッ ク、プライベートの両方でストレージに対する投資が本格化してきたためとした。

 2012~2017年の市場規模の年平均成長率は29.7%、2017年には524億7800万円と予 測する。同期間の出荷容量の年平均成長率は77.5%と予測。2017年に国内ディスクス トレージシステム市場に占めるクラウド向けストレージの割合は、支出額で21.3%、 出荷容量で32.8%に達すると予測している。

 クラウド向けでは、従来型インフラ向けに比べ、仮想化やマルチテナント、フラッ シュ、スケールアウトなどの新技術の採用が重視されているという。パブリッククラ ウドを展開するサービスプロバイダーでは、コスト削減やサービスの差別化のために 新技術を導入する傾向にあるとしている。


2012~2017年 国内クラウド向けストレージの支出額予測(IDC提供)

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