日本IBMは3月26日、スマートフォン初心者の方がスマートフォンを使いこなせるよう支援するスマートフォン基本操作支援技術をKDDI研究所と共同で開発したと発表した。KDDI研究所では、この技術を活用し、ユーザーの操作状況に応じて音声、吹き出し、アニメーションなどで適切に応答、支援しながらスマートフォンの画面上での地図操作方法をスムーズに習得できる操作支援アプリ「スマホ道場」を試作開発し、2014年4月1日より本アプリのトライアル提供を開始する。
KDDIは4月から、ケータイ教室「シニア向け講座」に本アプリを使用したプログラムを取り入れるほか、auユーザー向け会員制サポートサービス「auスマートサポート」でも紹介していくという。

アプリのスクリーンキャプチャ
共同開発では、KDDI研究所はスマートフォンを初めて使うユーザーの観察実験に基づく基本操作、練習用ユーザインタラクションの設計、アプリケーション開発を担当し、日本IBMの東京基礎研究所は、数理解析技術を用いたユーザの操作内容分析に基づく操作習熟度の推定と、操作のつまずきを即座に検出し、ユーザーに対して適切なガイドを提供するソフトウェアの開発を担当したとのこと。
試作されたアプリ「スマホ道場」は、Androidバージョン4.0.3以上搭載のauスマートフォン(2012秋冬モデル以降)対応で、Google Playを通じて2014年4月1日から6月30日までの期間、無償提供される(別途パケット通信料が必要)。地図操作の練習時に、適切なガイドをテキスト、音声あるいはオーバーレイ表示で提示し、地図の操作方法を習得できるようにわかりやすく支援。つまずき度合いを検出することにより、ユーザーの操作レベルを判定する。