IBMは米国時間4月16日、保険大手のThe Hartfordとの間で、プライベートクラウドに関する6年間の契約を結んだと発表した。金額は5億ドル。
今回の取引条件に基づき、IBMはThe Hartfordと協力して、同社をクラウドインフラストラクチャへ移行するとともに、顧客対応システムを財務システムや分析ツールと統合する作業に取り組む。契約には、両社が参加する技術革新に関する合同委員会の設置が盛り込まれており、IBMの知的財産とThe Hartfordの保険業界におけるノウハウが活用されることになる。
IBMでは、今回の契約をクラウド分野の勝利と位置付けているが、同社のIaaS関連子会社であるSoftLayerは関与していない。今回のThe Hartfordとの契約により、IBMのクラウドの定義にはソフトウェアとともに、サービスの提供に使用されるハードウェアが含まれていることが浮き彫りになった。
今回の事例では、The HartfordのインフラはIBMの「PureFlex System」で稼働することになる。また、この5億ドル規模の契約にはメインフレームサポート、バックアップ、ストレージまわりのさまざまなサービスも含まれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。