日本IBMは4月22日、箱崎本社内にワークステーション仮想化の導入検証を支援する「IBM System x CAD on VDI検証センター」の開設を発表した。パートナー各社とともにユーザー企業の3D CADやCG領域を中心とする仮想デスクトップ環境(VDI)の導入検討を支援する。
3D CADやCGといったグラフィックス処理を伴う用途でのVDI構築では、GPU仮想化技術、対象となるアプリケーションやデータの違いによる描画性能の違いなどを検証する必要がある。
IBMは2年前の知見を活かして、VDI検証センターを開設。パートナー企業と連携して顧客のCAD on VDIの検証と円滑な導入を支援する。検証センターには、x86サーバの「IBM System x iDataPlex」や「IBM NeXtScale System」を常設。最新のハードウェア環境で高い性能要件を満たすVDI環境を検証できるという。
同日に発表した「IBM NeXtScale PCIe NeX(Native eXpansion)トレイ」を利用し、NeXtScale SystemにGRID GPUなどの並列処理アクセラレータを搭載できる。標準的なラック型2Uサーバと比較して2倍のNVIDIA GRID GPUボードを搭載でき、1Uあたりの仮想マシンの数を2倍に増やせる。検証センターには、このGRID GPUボードを搭載するNeXtScale Systemも配備する。