Microsoftは米国時間5月12日、同社の「Azure ExpressRoute」ネットワーキング技術を企業ユーザー向けに広く利用可能にした。
Microsoftは、Azure ExpressRouteを同社のハイブリッドクラウド戦略の鍵と位置付けている。同社の関係者らは、5月12日からテキサス州ヒューストンで開催されているTechEd 2014の皮切りとなる基調講演でExpressRouteが広く利用できるようになったと発表した。
ExpressRoute(開発コード名:「Golden Gate」)はインターネットを使用せずに、プライベートかつ専用のネットワーク接続をユーザーに提供するものだ。Microsoftは米国においてAT&TやVerizon、BT、Level 3、Equinix、Telecityといった通信事業者や、SaaSプロバイダーのZadaraと提携してExpressRouteを提供することになる。
Microsoftの関係者らは、インターネットを使用せず、これら商用ネットワーク経由での接続を提供することで、ExpressRouteはよりセキュアで高速、高信頼性、低レイテンシな接続という選択肢をユーザーに提供すると述べた。
同社の関係者らはExpressRouteを大企業顧客向けのハイブリッドネットワーキングサービスだと位置付けている。なお同社は、クラウドとオンプレミスのネットワークを組み合わせたハイブリッドネットワークを必要とする中小企業に向けて「Azure Virtual Network」(開発コード名:「Brooklyn」)というサービスを提供している。Azure Virtual Networkによって、ユーザーはAzure内に隔離されたプライベートネットワークを構築したうえで、それらをオンプレミスのデータセンターの拡張として取り扱えるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。