Microsoftは米国時間6月16日、開発者などのユーザーを対象に、「Internet Explorer(IE)Developer Channel」ブラウザ第1版のダウンロード提供を開始した。
「IE11」を利用している「Windows 7 Service Pack 1」および「Windows 8.1 Update」のユーザー向けにリリースされたDeveloper Channel版は、MicrosoftがIEの次期バージョンで提供する予定の機能をいち早く紹介するものだ。
MicrosoftはIE Developer Channelについて、次のように説明している。
「IE Developer Channelでは、IEの開発過程をうかがい知ることができる。IE11とは別に同時起動でき、IE11で好評のブラウザ機能をすべて盛り込んでいるほか、われわれが取り組んでいる最新のプラットフォーム機能も取り入れている」
Google、Mozilla、Operaなど、他のブラウザベンダーも総じて、同様のDeveloper Channel版を提供している。
Developer Channelブラウザの第1版(別名「DC1」)は、特に開発者を対象にしている。Developer Channelのよくある質問(FAQ)文書によると、DC1には、「WebDriver」「Gamepad」「WebGL」、開発者ツール「F12」の改良が含まれるという。
DC1は、仮想化版でもある。つまり、Microsoftの「Application Virtualization」(App-V)クライアントを利用して、IE11との同時起動を仮想的に実現しているということだ。FAQに記載されているように、これによって「わずかなパフォーマンスヒット」が生じる可能性があるため、Microsoftは今回のバージョンを利用してサイトのパフォーマンスを測定することを推奨していない。さらにFAQには、今後のDeveloper Channel版でも引き続きApp-Vクライアントを利用するかどうかについて、Microsoftはまだ判断していない(あるいは公には明らかにしない)とも書かれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。