プライスウォーターハウスクーパース(PwC)は6月30日、データ活用に関する専門組織「アナリティクスセンター」を設置し、コンサルティングサービスを提供すると発表した。戦略立案からデータのインサイト導出、分析製品の導入、分析基盤構築、分析体制整備まで総合的なコンサルティングサービスを提供する。現40人体制の組織を今後3年間で120人まで拡充し、売上高30億円を目指す。
データから知見を創出するため、PwCの統計解析手法を課題解決に適用してきた分析専門のコンサルタントが金融や製造、流通などの専門コンサルタントとチームを組み、データを多方面から分析、検証するという。
さらに、PwCのグローバルネットワークが保有する方法論、分析モデル、分析アプリケーション、ベンチマークなどの知見やサービスを日本市場向けにカスタマイズして活用する。インサイトを課題解決のためのアクションに結び付けることができると強調した。各国のPwCのアナリティクス専門の組織やコンサルタントと連携し、国外でも同様のサービスを提供する。
PwCは、日本企業の50%が「ビッグデータは競争優位性をもたらす」と考えているが、70%は「データからインサイトを導き出すことは大きな課題である」とデータの活用方法に対して懸念を抱いているという調査結果を紹介、サービスの必要性を示した。