パラドックス3:「ソーシャル環境での共有」
ソーシャルメディアサイトのユーザーは、プライバシーの重要性を理解しており、個人情報の保護について組織や企業をあまり信頼していないにも関わらず、多量の個人情報を他の人と共有している。個人データの保護について企業や組織のスキルを信頼しているとした回答者の割合は51%(日本は34%)にとどまり、倫理観を信頼しているとした回答者は39%(日本は22%)と、信頼度は低い。
消費者の84%(日本は78%)は、自分の個人情報や習慣などを知られることを望まず、これらの情報の共有を認めるかどうかは自分で判断したいと回答している。
プライバシーへの消費者意識は国や地域により異なる
1年前より現在の方がプライバシーが低下しているとした回答者は59%(日本は50%)。国/地域別にみるとプライバシーが低下しているとした回答者の割合が最も高かったのはブラジル(71%)と米国(70%)、逆に「1年前より現在の方がプライバシーが低下している」という質問に対して「NO」と回答した割合が過半数を占めたのはロシア(52%)およびフランス(58%)。なお、回答者の大多数(81%)が今後5年間でプライバシーはさらに低下すると予想している。