ファイルシステムソフトウェア「Samba」のNetBIOSネームサーバをサポートするデーモン「nmbd」に、ローカルネットワークユーザーによるホストの乗っ取りを誘発する重大な脆弱性が存在したが、最新のアップデートにより修正された。
Sambaはネットワークファイル共有のSMB/CIFSプロトコルのオープンソース実装。SMB/CIFSプロトコルはMicrosoft Windowsネットワークのファイル共有に使われていることで最もよく知られているが、Sambaはこれらのネットワークと非Windows OS間の相互運用を実現する。nmbdはIPアドレスとNetBIOS名を結びつける役割を担い、 IPネットワーク越しにNetBIOS名の問い合わせを解決する。
脆弱性を悪用するために、ネットワーク上の不正なシステムが「・・・標的のnmbd NetBIOSネームサービスデーモンのヒープを上書きするパケットを送りつけることが可能で、スーパーユーザー権限(ルート権限)を使ったリモートコード実行につながる恐れがある」という。
Sambaの最新版は「4.1.11」と「4.0.21」。またバージョン「4.1.10」と「4.0.20」向けのパッチも提供されている。これらのバージョンはセキュリティ関連ではない複数のバグを修正するために公開された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。