ベンチャー企業のStackEngineは米国時間10月1日、運用環境にある「Docker」アプリの管理と自動化を提供するツールセットを発表した。
テキサス州オースティンを拠点とするStackEngineは、Silverton PartnersとLiveOak Venture Partnersから100万ドルの出資を受けることも発表した。ツールセットは数週間以内にプライベートベータとして公開、2014年第4四半期中に一般提供を開始する予定だ。
仮想化の軽量形といえるコンテナは単一のLinuxインスタンス上で動き、各コンテナはリソースポリシーの下、簡素化したOS上で独立したアプリを動かすことができる。コンテナ内でのアプリ実装を自動化するのがオープンソースプロジェクト「Docker」だ。
コンテナ技術は新しいものではないが、Dockerが世界中の開発者をひきつけた、とStack Engineの最高経営責任者(CEO)であり共同創業者でもあるBob Quillin氏は述べる。
Dockerはコンテナ処理のための標準化された方法とライブラリを備え、開発者の作業を簡素化した。しかし、運用とDevOpes(開発、運用)チームは新しい問題も抱えているとQuillin氏は指摘する。
StackEngineは、既存のコンテナツールを統合し、環境内で動いている全コンテナを把握できる管理インターフェイスを提供する。
「視覚化ツールはDockerに欠けているものだ。われわれは視覚化とシステム管理ツールの標準的な方法を提供する」とQuillin氏。
運用担当者は、何個のコンテナが停止/起動/一時停止しているのか、稼働しているべきでないゾンビ状態のコンテナはどれか、などコンテナを制御できるようになり、バージョン管理問題にも対応するという。
環境内にあるすべてのコンテナを把握できるだけでなく、性能改善のためのトラブルシューティングや依存分析などの機能もある。
Quillin氏と共同創業者のEric Anderson氏は、CopperEgg、Hyper9、VMwareに勤務した経験があるベテランだ。共にオープンソースの取り組みに信念を持っており、自社製品のコンポーネントでコミュニティーに貢献する計画という。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。