2014年にIT関連就職サイトDiceが行った調査によれば、採用担当マネージャーの93%がLinuxのプロフェッショナルを雇いたいと考えているという。そうした職に就きたい人は、Linux Foundationが新しく設けた資格であるLinux Foundation Certified System Administrator(Linux Foundation認証システム管理者、LFCS)や、Linux Foundation Certified Engineer(Linux Foundation認証エンジニア、LFCE)を取ると有利になるかも知れない。
Linux関連の仕事に人気があることは注目されている。Linux FoundationのPRおよびマーケティングマネージャーであるDan Brown氏によれば、「LFCSの試験を受ける準備にも使えるオンライン授業Linux FoundationのIntroduction to Linux Massive Open Online Course(MOOC)には、100カ国以上から27万人の登録者がある」と述べている。これは、MOOCとしては最大規模だ。
これらの資格は、より簡単なLinux Professional Institute(LPI)の資格を補完するものとして設計されているが、むしろRed Hatが実施している、難易度が高いRed Hat Certified System Administrator(RHCSA)などのハイレベルな資格に匹敵するものだ。
テストはすべてLinuxシェルで行われ、GUIツールは使用しない。また、合格率は60%を割っている。しかし、テストが難しいにも関わらず、合格者の80%が友人にこの資格を取ることを勧めているという。受験を考えている人向けの無料ガイドも提供されている。
Linux Foundationの最高マーケティング責任者(CMO)Amanda McPherson氏は、最近のブログ記事で、このテストは登録してもすぐに受験する必要はないと書いている。登録時に受験する時期を決めることもできれば、準備ができたときに受験することもできる。登録から受験までは12カ月の猶予があり、必要に応じて受験時期を変更することもできるという。
Red Hat Enterprise Linux限定のRed Hatの試験とは異なり、この試験で使えるディストリビューションはUbuntu、CentOS、openSUSEの3種類ある。これまでのところ、受験者の半分がUbuntuを選び、45%がCentOSを選んでいる。openSUSEを選んだのは5%だけだ。
LFCSとLFCEの受験費用には、それぞれ300ドルかかる。合格者は、この資格を所有していることを示すマークを、履歴書やLinkedInのプロフィール、ウェブサイトなどで表示することができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。