最後の提案力強化のポイントが、デジタルサイネージのハードウェアそのものの進化である。
インチサイズのバリエーションや、明るい場所でも鮮明に映し出せる表示性能、タッチパネル方式による操作性の向上、マルチディスプレイによる大画面化といったようにハードウェアとしての進化は進んでいる。これ以外にも狭いスペースに設置するための工夫や、サイネージをコントロールするための制御ソフトウェアの進化なども見逃せない。
マルチディスプレイはタブレットから操作してコンテンツを変えることができる
マルチディスプレイに表示するコンテンツを表示しているタブレット。タッチ操作で変更できる
SHARP BtoB Showroomでは、タブレットから、店舗やホテル、病院、銀行といった業種ごとのコンテンツを表示するデモストレーションも可能
シャープの寺川本部長はこうしたところにシャープの強みが生かせるとする。
「シャープのデジタルサイネージの特徴は、亀山第2工場および堺工場において、自らパネルを生産し、そこにモジュールを組み込んで出荷するという体制を確立。さらにパネルそのものも、テレビ向けとは別に、デジタルサイネージ専用に設計している点にある。狭額縁によるマルチディスプレイの実現や、ディスプレイの縦置き表示にも対応。さらに高輝度を実現するためのモジュールを組み込むこともできる」(寺川本部長)
縦置きにしたディスプレイを6角形に配置。反対側が透けて見えるような演出もできる
屏風型のディスプレイ配置も可能。こうしたユニークな設置方法も可能だ
ディスプレイに内蔵しているカメラを使い、風船を破裂させることができるゲームも可能