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情報セキュリティだけでは不十分--重要度高まる「物理セキュリティ」を担うネットワークカメラ

山田竜司 (編集部)

2014-11-05 07:00

 情報セキュリティとともに情報漏えい対策の検討要素となるのが、入退室管理や監視カメラなど物理的なセキュリティだ。監視カメラの分野では、特にネットワークカメラが進化を続けている。テクノシステムリサーチによると、世界的な防犯意識の高まりやアナログ監視カメラからの買い替えが進み、2013年のネットワークカメラの市場は、世界市場で前年比46%増2458億円、国内市場で前年比19%増の186億円。2014年は、世界市場で前年比30%増の3189億円、国内市場で前年比18%増の218億円という予測がある。

 ネットワークカメラの需要は、多業種に及んでいる。小売りや流通業ではフランチャイズ向けの案件が増加。IT業界ではデータセンターへの投資が堅調であり、サーバの状態を監視するための需要が増えているという。

 最新の機種では画像解析により、映像内で発生している変化を「背景画像との差分」から検知し、メールなどでアラートを出す機能がある。ネットワークカメラのマイクを設定しておけば、基準を上回る音量をカメラが検知した場合に、警報が出る設定も可能だ。

 この分野でカメラ選定の基準となるのは何かを聞いたところ、「顧客が選定する基準は価格、低照度での画質、フォーカスの速さなど。特に、環境が変化しても鮮明な画質を保てるかどうかが重要」(キヤノンマーケティングジャパン オフィスデバイス企画本部 課長 内田拓一氏)という。

 新製品も“環境が変化しても鮮明な画質を保つ”ための機能を備えるものが多い。キヤノンが10月31日に発売を開始したネットワークカメラの新製品である、フルHD(2.1 メガピクセル)に対応した「VB-Hシリーズ」4機種(税抜き価格15万8000円から)と、1.3メガピクセルの「VB-Mシリーズ」4機種(税抜き価格11万8000円から)では、すべての機種に新たなファームウェアを搭載した。記録したデータを従来機種に比べ高圧縮にして伝送する機能や、映像の暗部を明るく補正し、露出補正を同時に最適制御するオートSSC(スマートシェード)機能を備える。

 撮影シーンの明るさの違いを解析し、映像の暗部を明るく補正する機能などにより、逆光で判別しにくい人物や暗いシーンなどでも映像が見やすくなったという。


顔認証技術「KAOATO」

 カメラの高画質化が真価を発揮するのは別のシステムとネットワークカメラを掛け合わせた時だ。NECソリューションイノベータの顔認証技術「KAOATO」とネットワークカメラが連携することにより、データベースに登録しておいた人物の顔画像と、監視カメラに映った人物の画像を自動的に照合することが可能になる。

 顔認識技術とネットワークカメラを組み合わせたシステムは、小売り業での万引き対策に有効とのこと。さらに企業や学校、病院、研究施設などの建物や部屋の出入り口に設置したカメラで、顔画像をもとに利用者の認証が可能になる。部外者のなりすましや内部手引き者の共連れ対策などにも引き合いがあるという。


データベースに登録しておいた人物の顔画像と、監視カメラに映った人物の画像を自動照合

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