MicrosoftがイスラエルのクラウドセキュリティベンダーAorato Ltd.を買収した。金額は明らかにされていない。
Wall Street Journal(WSJ)は7月、MicrosoftがAoratoの買収に向けて協議していると報じ、買収金額は2億ドルの見込みだとしていた。
WSJによると、Aoratoは2011年、イスラエル国防軍を退役した人々により創業。現在の経営陣には、Microsoftの「Most Valuable Professional(MVP)」受賞者らや、元Microsoft従業員もいる。Aoratoの主力製品は、エンタープライズITシステムへのアクセスを監視するソフトウェアだ。
今回の買収に関するMicrosoftのプレスリリースによると、Aoratoは企業のネットワークにおける疑わしい行為を検知するために機械学習を活用しているという。
「Aoratoのアプローチで鍵となるのは『Organizational Security Graph』だ。これは、組織の『Windows Server』における『Active Directory(AD)』にアクセスする全ての人物や機器を、ライブで常に更新される状態で閲覧するものだ」とMicrosoftはプレスリリースで述べている。
筆者は情報筋の1人から、Microsoftがある時点でAoratoを自社の「Enterprise Mobility Suite」の一部とするかもしれないと聞いていた。MicrosoftのプレスリリースではAoratoの技術について、「IDとアクセスを管理するクラウドベースのソリューション『Azure Active Directory』のために当社が開発してきた機能に似たものを補完するはずだ」と書かれている。
Microsoftは引き続き海外で投資していく。Aoratoは、Microsoftが2014年に入ってから買収した米国外の企業として5社目に当たる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。