グローバルデザイン企業のIDEOが米国時間11月20日、自動運転車の15年後を描いたコンセプトを披露した。将来の自律型配達プラットフォームや通勤スタイルなどを描き出している。
中でも、目を引くのが「Inverse Commute(逆通勤)」と同社が呼ぶコンセプト。従業員が会社に出向くのではなく、職場が従業員の居場所に移動してくるという考え方だ。
通勤の煩わしさを解決してくれるのは「Work On Wheels(WoW)」という自動走行車。広帯域のネット接続や仕事に必要な各種のツールを備え、従業員を乗せた後は球場やショッピングセンターの駐車場に連れていってくれる。IDEOは自動運転車の増加に伴って駐車場の需要が減ると予測しており、WoWがこうしたスペースを利用するようになると予測する。駐車場の所有者は電力やアメニティの提供で収入を得るようになると同社は述べる。ここで他の従業員と落ち合うことも可能だ。
自然の光や風を感じながら風景や緑を楽しめ、公共の輸送機関や住居に近い場所で仕事することを、IDEOは提案する。こうした環境が、労働力の満足度と健全性に直結する調査結果が多いそうだ。